脊髄小脳変性症に於ける上肢三点随意運動の動作学的解析

小脳は随意連動を行う上で重要な役割を果している. 即ち, 中間小脳(脊髄小脳-中位核系)は体性感覚入力を受け入れ運動性皮賞と共に連動遂行過程に関わり, 外側小脳(橋小脳-外側核系)は大脳基底核, 連合野と共に運動のプログラミングを司っている. この小脳に障害をもつ脊髄小脳変性症(SCD)では, 臨床的には, 変性進行に伴う上肢の連動緩徐と拙劣及び歩行障害として把えられる運動失調が顕在化する. 今回上肢に一定の随意運動を外界刺激に応じて反復させ, SCDの随意運動障害を筋放電の要素と全運動遂行過程に於ける構成要因を時間的要素から分析したので報告する....

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Veröffentlicht in:理学療法学 1987, Vol.14 (suppl), p.114-114
Hauptverfasser: 岩月宏泰, 室賀辰夫, 木山喬博, 辻井洋一郎, 鈴木重行, 猪田邦雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:小脳は随意連動を行う上で重要な役割を果している. 即ち, 中間小脳(脊髄小脳-中位核系)は体性感覚入力を受け入れ運動性皮賞と共に連動遂行過程に関わり, 外側小脳(橋小脳-外側核系)は大脳基底核, 連合野と共に運動のプログラミングを司っている. この小脳に障害をもつ脊髄小脳変性症(SCD)では, 臨床的には, 変性進行に伴う上肢の連動緩徐と拙劣及び歩行障害として把えられる運動失調が顕在化する. 今回上肢に一定の随意運動を外界刺激に応じて反復させ, SCDの随意運動障害を筋放電の要素と全運動遂行過程に於ける構成要因を時間的要素から分析したので報告する.
ISSN:0289-3770