正常人におけるDermatomal Somatosensory Evoked Potentials(DSSEP)の試み

27名の正常人(平均27.7歳)を対象にDermatomal somatosensory evoked potentials(DSSEP)を調査した。方法は次の如くであり,足指の第1及び第5指を電気刺激し,対側の足の感覚野である中心後回(頭頂より2cm外方,2cm後方)から導出記録した。DSSEPは3個の陰性成分,N1,N2,N3が左右の第1,及び第5指刺激後に得られた。 N1,N2成分頂点潜時と身長とは高い相関が得られたが,N3成分頂点潜時とは相関が低かった。各々の振幅においては,年齢及び身長との相関は認められなかった。再現性について7名に対して調査した結果,高い再現性が,各成分頂点潜時のみ...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1987/02/10, Vol.14(1), pp.37-42
Hauptverfasser: 松永, 義博, 峰久, 京子, 木村, 啓介, 安藤, 美紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:27名の正常人(平均27.7歳)を対象にDermatomal somatosensory evoked potentials(DSSEP)を調査した。方法は次の如くであり,足指の第1及び第5指を電気刺激し,対側の足の感覚野である中心後回(頭頂より2cm外方,2cm後方)から導出記録した。DSSEPは3個の陰性成分,N1,N2,N3が左右の第1,及び第5指刺激後に得られた。 N1,N2成分頂点潜時と身長とは高い相関が得られたが,N3成分頂点潜時とは相関が低かった。各々の振幅においては,年齢及び身長との相関は認められなかった。再現性について7名に対して調査した結果,高い再現性が,各成分頂点潜時のみならず各振幅においても認められた。そして左右における潜時,振幅も有意な差が認められなかった。このようなデータからDSSEPはL5またS1神経根障害を個々に検査するのに有用であることを確認した。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00003125263