重心動揺分析に関する一試案

立位時には, 一つの平均値としての重心位置のまわりに, 常に不規則な動揺が生じている. 一般に全ての観測値は, 一つの平均値のまわりを, 常に不規則に変動しており, これは, ゆらぎ(揺動)と呼ばれている. 近年の研究では, ゆらぎの分析には, その平均値とその分散値を用いて, 分析が行われている. 今回, 重心動揺を, ゆらぎとしての観点から, その平均値としての重心位置と, その分散値を用いて分析し, また従来より用いられてきた重心動揺距離との比較から, 若干の知見を得たので報告する. (方法) 対象は, 健常成人男子10名(33.4±9.7才), 女子10名(33.3±6.9才), 小脳...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1986, Vol.13 (suppl), p.72-72
1. Verfasser: 井上隆三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:立位時には, 一つの平均値としての重心位置のまわりに, 常に不規則な動揺が生じている. 一般に全ての観測値は, 一つの平均値のまわりを, 常に不規則に変動しており, これは, ゆらぎ(揺動)と呼ばれている. 近年の研究では, ゆらぎの分析には, その平均値とその分散値を用いて, 分析が行われている. 今回, 重心動揺を, ゆらぎとしての観点から, その平均値としての重心位置と, その分散値を用いて分析し, また従来より用いられてきた重心動揺距離との比較から, 若干の知見を得たので報告する. (方法) 対象は, 健常成人男子10名(33.4±9.7才), 女子10名(33.3±6.9才), 小脳性運動失調症患者2名であった.
ISSN:0289-3770