RAにおけるWeight Balance Analyzerを用いた体重移動能力に関する検討
「目的」 慢性関節リウマチ(以下RA, 患者は, 機能再建術によりADLが向上しても, 種々の要因により瞬間的な体重移動能力が低下し, 転倒しやすい傾向がある. 最悪の場合, 転倒によって骨折を来たし, ADLが著しく低下することがままある. 今回我々は, 八重洲リハビリ株式会社製のWeight Balance Analyzer RG-800(以下WBA, を用いRA患者における立位側方体重移動能力と立位前後体重移動能力の解析を行なった. そして, 立位体重移動能力と下肢各関節のstage, 体重移動時及び荷重時の疼痛, 足部の変形, 歩行能力などとの関係, 又体重移動・荷重時の筋の活動様式を...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1985, Vol.12 (suppl), p.20-20 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」 慢性関節リウマチ(以下RA, 患者は, 機能再建術によりADLが向上しても, 種々の要因により瞬間的な体重移動能力が低下し, 転倒しやすい傾向がある. 最悪の場合, 転倒によって骨折を来たし, ADLが著しく低下することがままある. 今回我々は, 八重洲リハビリ株式会社製のWeight Balance Analyzer RG-800(以下WBA, を用いRA患者における立位側方体重移動能力と立位前後体重移動能力の解析を行なった. そして, 立位体重移動能力と下肢各関節のstage, 体重移動時及び荷重時の疼痛, 足部の変形, 歩行能力などとの関係, 又体重移動・荷重時の筋の活動様式を調査し若干の知見を得たので報告する. 「方法及び対象」 当院入院中のRA患者で, ARA基準Classical及びDefinite以上のRA患者6名を対象とした. 全例女性で, 年令20才~70才で平均年令45.2才, 罹患年数は8ケ月~27年, 平均11年6ケ月であった. Classは, I―2名, II―2名, III―2名StageはI-1名, II-1名, III―2名, IV―2名であった. 方法は, WBA(詳細は種々の発表に記載されているので省略する, から導出されたデータは, 三栄測器株式会社製Rect-Horiz8K24に記録した. 測定は, 被験者にWBA上で肩幅程度足を開かせ楽な姿勢で立たせControl BoxのLED表示灯が一方に移動した際, Overshootしても良いからできるだけ早く目標に到達する様, 体重を上体が前屈せずに骨盤部を水平移動させ, 目標値との偏差をできるだけ小さく保つように指示する. 被験者に測定前充分な練習をさせた後, (1)側方への体重移動, (2)右足を前にした前後方向への体重移動, (3)左足を前にした前後方向への体重移動, の3種類について, 体重の70%, 80%, 90%を, 左右交互に, それぞれ6回以上行なわせ体重移動能力を測定した. ただし, 今回は動揺改善率については検討を行なっていない. 又, その際の前脛骨筋, 長腓骨筋, 腓腹筋の活動様式を三栄測器株式会社製のポリグラフ272型を用い, 表面電極により導出した波形を前述のRect-Horiz 8K24に記録した. |
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ISSN: | 0289-3770 |