破折片の再装着法を適応した根未完成外傷歯の長期経過症例の1例
「緒言」永久歯の外傷性損傷で最も多いのは歯冠破折であり, その最大の好発部位は上顎切歯である1). 特に, 小児においては, 転倒を原因とするものが多く, 受傷状態や露髄の有無, 受傷後の経過時間および歯根の完成度によって, 治療法が選択されるが, 可能な限り歯髄を保存する治療法を検討する必要がある2,3). 適切な歯髄の評価とこれに基づく適切な治療法の選択が, 外傷歯の予後を左右する4). また, 外傷歯の長期的予後のなかで, 歯冠部変色の問題, 外傷歯の歯髄温存と未完成歯根の形成に関する問題, 外傷歯の歯髄壊死の問題, 歯冠破折部修復処置後の再破折の問題, そして, 外傷に基づく歯根のアン...
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Veröffentlicht in: | 小児口腔外科 2010/12/25, Vol.20(2), pp.161-164 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」永久歯の外傷性損傷で最も多いのは歯冠破折であり, その最大の好発部位は上顎切歯である1). 特に, 小児においては, 転倒を原因とするものが多く, 受傷状態や露髄の有無, 受傷後の経過時間および歯根の完成度によって, 治療法が選択されるが, 可能な限り歯髄を保存する治療法を検討する必要がある2,3). 適切な歯髄の評価とこれに基づく適切な治療法の選択が, 外傷歯の予後を左右する4). また, 外傷歯の長期的予後のなかで, 歯冠部変色の問題, 外傷歯の歯髄温存と未完成歯根の形成に関する問題, 外傷歯の歯髄壊死の問題, 歯冠破折部修復処置後の再破折の問題, そして, 外傷に基づく歯根のアンキローシスと歯科矯正の問題などさまざまな問題にも対処しなければならない. 今回我々は, 上顎切歯萌出直後に歯髄に近接する部位で歯冠破折を生じた小児の外傷症例に対し, 11年間にわたる長期の管理と治療を行う機会を得たので, 考察を加えてその概要を報告する. |
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ISSN: | 0917-5261 1884-6661 |
DOI: | 10.11265/poms.20.161 |