46 当科における小児の顎顔面炎症性疾患の臨床統計的観察

今回われわれは2005年1月から2007年12月までの3年間に, 当科を受診した15歳以下の小児初診患者のうち顎顔面炎症性疾患を対象に臨床統計的観察を行った. 結果:1)全初診患者11,743人のうち16歳未満の初診患者は901人で12.8%を占めていた. 2)小児の顎顔面炎症性疾患数は116例で同期間の小児症例の約12.8%を占めていた. 平均年齢は8.2歳であった. 性別では男児63人, 女児53人で男女比は1.2:1で男児に多い傾向が見られた. 3)疾患別では歯周組織炎48例(41.3%), 顎骨周囲炎34例(29.3%), 口腔粘膜疾患7例(6.0%), 歯肉炎11例(9.4%), 唾...

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Veröffentlicht in:小児口腔外科 2009, Vol.19 (1), p.68-68
Hauptverfasser: 中西宏志, 後藤俊行, 武田秋生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回われわれは2005年1月から2007年12月までの3年間に, 当科を受診した15歳以下の小児初診患者のうち顎顔面炎症性疾患を対象に臨床統計的観察を行った. 結果:1)全初診患者11,743人のうち16歳未満の初診患者は901人で12.8%を占めていた. 2)小児の顎顔面炎症性疾患数は116例で同期間の小児症例の約12.8%を占めていた. 平均年齢は8.2歳であった. 性別では男児63人, 女児53人で男女比は1.2:1で男児に多い傾向が見られた. 3)疾患別では歯周組織炎48例(41.3%), 顎骨周囲炎34例(29.3%), 口腔粘膜疾患7例(6.0%), 歯肉炎11例(9.4%), 唾液腺炎8例(6.9%), 副鼻腔炎1例(0.9%)であった. 歯周組織炎が最も多く約4割を占め, 次いで, 歯性感染が顎骨周囲軟組織へ波及し蜂窩織炎へと進展した重症例が約3割に認められた.
ISSN:0917-5261