31 過去10年間に当科を受診した唇裂・口蓋裂患者の動向
今回, われわれは1998年1月から2007年12月までの過去10年間に当科を受診した唇裂・口蓋裂患者の概要を調査したので報告する. 該当症例は121例(年平均12例)であったが, 受診者数は年々減少傾向にある. すべての症例に関して, 初診時に当院小児科の先天奇形・発達外来を受診させている. また, 唇裂・口蓋裂症例に関してはホッツ床を使用していたが, 2年前よりNAMを導入した. 口唇裂の手術は体重5-6Kgをめどにして, 片側症例ではミラード変法および最近ではクローニン法を行い, 両側症例では主にマンチェスター法を行ってきた. 口蓋裂の手術は, 3年前までは顎発育を考慮し2段階法を施行し...
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Veröffentlicht in: | 小児口腔外科 2009, Vol.19 (1), p.63-63 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 今回, われわれは1998年1月から2007年12月までの過去10年間に当科を受診した唇裂・口蓋裂患者の概要を調査したので報告する. 該当症例は121例(年平均12例)であったが, 受診者数は年々減少傾向にある. すべての症例に関して, 初診時に当院小児科の先天奇形・発達外来を受診させている. また, 唇裂・口蓋裂症例に関してはホッツ床を使用していたが, 2年前よりNAMを導入した. 口唇裂の手術は体重5-6Kgをめどにして, 片側症例ではミラード変法および最近ではクローニン法を行い, 両側症例では主にマンチェスター法を行ってきた. 口蓋裂の手術は, 3年前までは顎発育を考慮し2段階法を施行してきたが, 2年前より1回法を導入し, 1歳半から2歳の上顎第1乳臼歯が萌出するころを目安に, Push back法を施行している. 術後の言語治療は, 従来当院には口蓋裂言語に精通する言語療法士が配置されていなかったため, 主に県内約10か所程度の言葉の教室で言語療法を行い, 定期的に当院で再来し, PLPやスピーチエードの作成・調整を行ってきた. 矯正歯科医による咬合管理は, 4歳頃より当院の歯科矯正専門医が行っているが, 宮崎県は南北に長く, 通院困難な症例も多いため, 県内の矯正歯科専門医に歯科矯正を依頼しているケースも半分ほど存在する. 顎裂部の骨移植は8~10歳が多い. 今回の口演では, 患者数減少に対する対応と反省点も口演予定である. |
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ISSN: | 0917-5261 |