日本小児口腔外科学会20年のあゆみ

小児の口腔外科的疾患を取り扱う場合, 成長発育過程にある特殊な状態であることを認識し, 全身疾患との関連性を考慮した対応が必要である. 日本小児口腔外科学会は平成元年12月に当時岡山大学歯学部長であられた西嶋克巳先生の発案により全国学会としては珍しく地方都市の岡山にて研究会として発足し, 2年後に学会に移行した. この分野は複数の学問専門領域が関係するため, 小児期における口腔外科的疾患に対する考え方や処置に関する対応がそれぞれの診療科, 診療機関によって若干異なることも多々あった. そこでこのような問題を解決し, 治療法や予防法を総合的に研究することによって, 歯科医療の発展に貢献することを...

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Veröffentlicht in:小児口腔外科 2009, Vol.19 (1), p.52-52
1. Verfasser: 長畠駿一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:小児の口腔外科的疾患を取り扱う場合, 成長発育過程にある特殊な状態であることを認識し, 全身疾患との関連性を考慮した対応が必要である. 日本小児口腔外科学会は平成元年12月に当時岡山大学歯学部長であられた西嶋克巳先生の発案により全国学会としては珍しく地方都市の岡山にて研究会として発足し, 2年後に学会に移行した. この分野は複数の学問専門領域が関係するため, 小児期における口腔外科的疾患に対する考え方や処置に関する対応がそれぞれの診療科, 診療機関によって若干異なることも多々あった. そこでこのような問題を解決し, 治療法や予防法を総合的に研究することによって, 歯科医療の発展に貢献することを目的としたものである. 本学会は口腔外科, 小児歯科を始め関連する臨床系および基礎系研究者が集まり, 研究発表する学際的な場が必要と考え, 多くの分野の専門家に参画を依頼し, 賛同を得て誕生した. 今回, 明海大学歯学部の坂下英明教授のもとで本学会も20回を迎え, 学会としても大人の仲間入りをすることになった. 講演を依頼され, 私には少々荷が重いと感じたが, 長年事務局を担当した立場から, 本学会のたどってきた道のりを振り返り, 今後, 学会発展のため何が必要かの一助になれば幸いである.
ISSN:0917-5261