渡米心臓移植前の拘束型心筋症患児の抜歯経験

拘束型心筋症(以下RCM)は心室の拡張障害と拡張期容量の減少を認め, 著明な心房拡大をきたすが, 左室拡大, 肥大はなく, 壁の肥厚と収縮能は正常あるいは正常に近いことを特徴とする心筋疾患である1, 2). 本邦ではきわめてまれな疾患で, 歯科口腔外科治療に関する報告は, 肥大型, 拡張型心筋症は散見されるが, RCMに関するものはわれわれが渉猟し得た限りでは認めなかった. 今回われわれはRCM, 重症心不全にて渡米心臓移植を検討中の患児に対して抜歯術を行ったので, その概要を報告する....

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Veröffentlicht in:小児口腔外科 2005/12/25, Vol.15(2), pp.110-114
Hauptverfasser: 金子, 裕之, 小野沢, 基太郎, 北原, 秀治, 阿部, 廣幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:拘束型心筋症(以下RCM)は心室の拡張障害と拡張期容量の減少を認め, 著明な心房拡大をきたすが, 左室拡大, 肥大はなく, 壁の肥厚と収縮能は正常あるいは正常に近いことを特徴とする心筋疾患である1, 2). 本邦ではきわめてまれな疾患で, 歯科口腔外科治療に関する報告は, 肥大型, 拡張型心筋症は散見されるが, RCMに関するものはわれわれが渉猟し得た限りでは認めなかった. 今回われわれはRCM, 重症心不全にて渡米心臓移植を検討中の患児に対して抜歯術を行ったので, その概要を報告する.
ISSN:0917-5261
1884-6661
DOI:10.11265/poms1991.15.110