B-11.埋伏乳臼歯の1症例
乳歯の埋伏の発現は, 永久歯に比較して非常に低い. 今回, 演者らは, 右側下顎第2乳臼歯の埋伏を認めた症例を経験したので, その概要に若干の考察を加え報告した. 【症例】7才3か月, 男児. 【初診】2002年3月7日. 【主訴】右側下顎第2乳臼歯の未萌出. 【既往歴, 家族歴】特記事項なし. 【現病歴】5歳頃, 近医歯科を受診したところ, 右側下顎第2乳臼歯の未萌出を指摘された. 2002年8月未萌出のため, 同院にて萌出スペース確保のための矯正術を施行された. その後半年間, 経過観察していたが萌出しないため, 当科紹介となった. 【口腔内所見】右側下顎第2乳臼歯は未萌出で, 同部の粘膜...
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Veröffentlicht in: | 小児口腔外科 2004, Vol.14 (1), p.61-61 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 乳歯の埋伏の発現は, 永久歯に比較して非常に低い. 今回, 演者らは, 右側下顎第2乳臼歯の埋伏を認めた症例を経験したので, その概要に若干の考察を加え報告した. 【症例】7才3か月, 男児. 【初診】2002年3月7日. 【主訴】右側下顎第2乳臼歯の未萌出. 【既往歴, 家族歴】特記事項なし. 【現病歴】5歳頃, 近医歯科を受診したところ, 右側下顎第2乳臼歯の未萌出を指摘された. 2002年8月未萌出のため, 同院にて萌出スペース確保のための矯正術を施行された. その後半年間, 経過観察していたが萌出しないため, 当科紹介となった. 【口腔内所見】右側下顎第2乳臼歯は未萌出で, 同部の粘膜は健常であり, 歯槽骨の頬舌的膨隆は認めなかった. また, 下顎には矯正装置が装着されていた. 【X線所見】右側下顎第2乳臼歯の埋伏を認め, 後継永久歯の歯胚は歯冠2/3程完成していた. 【臨床診断】右側下顎第2乳臼歯埋伏. 【処置および経過】平成15年3月31日, 局麻下に右側下顎第2乳臼歯の抜歯術施行. 同部の粘膜の肥厚は認められなかったが, 病理診断に供したところ, 上皮下に軽度の結合織の増加が認められたが, 角化傾向は認められなかった. 術後, 6か月経過した現在, 右側下顎第2小臼歯の萌出傾向を認めている. 埋伏の原因としては, 不明であった. |
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ISSN: | 0917-5261 |