口腔内異物刺創に対する各種画像診断の有用性の検討
緒言 口腔外科領域では異物による口腔内損傷に遭遇する機会も比較的多く, 異物の種類, 損傷部位などにより, 咽頭, 頭蓋部への損傷も考慮しなければならない. 今回われわれは, 竹ひごによる軟口蓋刺創の1例を経験したのを契機として, 実験的に割箸およびプラスチック製箸を口腔内およびヒト頭蓋骨標本模型に挿入し単純X線, CT,MRIを撮影し, 各種画像診断の有用性を検討したので合わせて報告する. 症例 患者:3歳, 男児 初診:平成10年8月21日 主訴:口腔内出血 既往歴および家族歴:特記事項なし 現病歴:竹ひごをくわえて遊んでいて転倒し, 竹ひごが軟口蓋に刺さり受傷. 出血を認めたため同日当科...
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Veröffentlicht in: | 小児口腔外科 2000/12/25, Vol.10(2), pp.82-87 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 緒言 口腔外科領域では異物による口腔内損傷に遭遇する機会も比較的多く, 異物の種類, 損傷部位などにより, 咽頭, 頭蓋部への損傷も考慮しなければならない. 今回われわれは, 竹ひごによる軟口蓋刺創の1例を経験したのを契機として, 実験的に割箸およびプラスチック製箸を口腔内およびヒト頭蓋骨標本模型に挿入し単純X線, CT,MRIを撮影し, 各種画像診断の有用性を検討したので合わせて報告する. 症例 患者:3歳, 男児 初診:平成10年8月21日 主訴:口腔内出血 既往歴および家族歴:特記事項なし 現病歴:竹ひごをくわえて遊んでいて転倒し, 竹ひごが軟口蓋に刺さり受傷. 出血を認めたため同日当科救急外来を受診. 全身および顔貌所見:特記事項なし 口腔内所見:軟口蓋正中部後方に直径約5mmの刺創を認めた. |
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ISSN: | 0917-5261 1884-6661 |
DOI: | 10.11265/poms1991.10.82 |