乳前歯切縁部のレジン被覆により治療したRiga-Fede病の2例

Riga-Fede病はRiga1)が1881年に臨床的に, Fede2)が1890年に病理組織学的に報告した乳児の下顎前歯部に萌出した先天歯などの機械的刺激により舌下面に生じる潰瘍, あるいはそれに基づく線維性肉芽組織の増生を伴う疾患の総称である3,4). 本疾患に対する処置方法については原因歯切縁の削合や抜歯が行なわれることが多い5,6). しかし, 一般的に先天歯の歯質は薄いため切縁の削合は不顕性露髄の危険性が大きく, また抜歯は咬合や歯列に問題を生じることがある. 今回我々は, 切縁部にコンポジットレジンの塊をつけ, 丸みを持たせることにより機械的刺激を除去し, 保存的に治癒させたRig...

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Veröffentlicht in:小児口腔外科 1997/07/01, Vol.7(1), pp.42-45
Hauptverfasser: 下山, 哲夫, 鈴木, 円
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:Riga-Fede病はRiga1)が1881年に臨床的に, Fede2)が1890年に病理組織学的に報告した乳児の下顎前歯部に萌出した先天歯などの機械的刺激により舌下面に生じる潰瘍, あるいはそれに基づく線維性肉芽組織の増生を伴う疾患の総称である3,4). 本疾患に対する処置方法については原因歯切縁の削合や抜歯が行なわれることが多い5,6). しかし, 一般的に先天歯の歯質は薄いため切縁の削合は不顕性露髄の危険性が大きく, また抜歯は咬合や歯列に問題を生じることがある. 今回我々は, 切縁部にコンポジットレジンの塊をつけ, 丸みを持たせることにより機械的刺激を除去し, 保存的に治癒させたRiga-Fede病の2例を経験したので報告する.
ISSN:0917-5261
1884-6661
DOI:10.11265/poms1991.7.42