口蓋部に発生した若年性血管内皮腫の1例

緒言 若年性血管内皮腫は血管腫のうちの毛細血管腫の一分類であり, 過誤腫的病変である. 口腔領域では耳下腺などの腺組織での発生の報告はみられるが他部位での報告は少ない. 今回われわれは口蓋部に発生した若年性血管内皮腫の1例を経験したのでその概要を報告する. 症例 患者:9か月, 女児. 初診:1995年3月20日. 既往歴:在胎25週にて仮死状態で出生. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:1994年11月頃より母親が右側口蓋部の腫瘤に気づいたが, 増大傾向がないため放置していた. 4か月経過しても変化がみられず, 某病院小児科より精査加療目的に当科を紹介された. 現症:右側硬口蓋に25×20mm...

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Veröffentlicht in:小児口腔外科 1996/05/30, Vol.6(1), pp.9-12
Hauptverfasser: 竹部, 幹浩, 山田, 容三, 井上, 雄, 北島, 晴比古, 千葉, 博茂, 草間, 博
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:緒言 若年性血管内皮腫は血管腫のうちの毛細血管腫の一分類であり, 過誤腫的病変である. 口腔領域では耳下腺などの腺組織での発生の報告はみられるが他部位での報告は少ない. 今回われわれは口蓋部に発生した若年性血管内皮腫の1例を経験したのでその概要を報告する. 症例 患者:9か月, 女児. 初診:1995年3月20日. 既往歴:在胎25週にて仮死状態で出生. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:1994年11月頃より母親が右側口蓋部の腫瘤に気づいたが, 増大傾向がないため放置していた. 4か月経過しても変化がみられず, 某病院小児科より精査加療目的に当科を紹介された. 現症:右側硬口蓋に25×20mmの半球形, 境界明瞭で一部有茎性を呈する腫瘤を認めた. 表面は周囲粘膜と同色で一部青紫色を呈していたが, 圧迫による明らかな退色は認められなかった.
ISSN:0917-5261
1884-6661
DOI:10.11265/poms1991.6.9