口唇, 口蓋裂発生に関する実験的研究

先天異常の疫学研究では, 他の疾患に比較して症例数が少なく, 解析に苦慮することが知られているが, その他に患者両親が発症における責任問題などより事実を隠す傾向もあり, 調査者との信頼関係を十分確立しなければ調査は極めて困難である. 愛知学院大学付属病院口腔外科では, 最近28年間に10,000例以上の顔面裂の手術を施行しているが, 十分に疫学調査を行い得た症例は少ない. 今回は, 顔面裂の中でも発現頻度が高い口唇口蓋裂を中心に疫学のみでは解析が困難であった1. 高齢期出産と口唇口蓋裂発現率, 2. 経産回数と口唇口蓋裂, 3. 薬剤と口唇口蓋裂について, ならびそれに関連した動物実験について...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:小児口腔外科 1995, Vol.5 (2), p.117-117
Hauptverfasser: 夏目長門, 木下弘幸, 堀内隆作, 角田典隆, 古川博雄, 河合幹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:先天異常の疫学研究では, 他の疾患に比較して症例数が少なく, 解析に苦慮することが知られているが, その他に患者両親が発症における責任問題などより事実を隠す傾向もあり, 調査者との信頼関係を十分確立しなければ調査は極めて困難である. 愛知学院大学付属病院口腔外科では, 最近28年間に10,000例以上の顔面裂の手術を施行しているが, 十分に疫学調査を行い得た症例は少ない. 今回は, 顔面裂の中でも発現頻度が高い口唇口蓋裂を中心に疫学のみでは解析が困難であった1. 高齢期出産と口唇口蓋裂発現率, 2. 経産回数と口唇口蓋裂, 3. 薬剤と口唇口蓋裂について, ならびそれに関連した動物実験について報告した.
ISSN:0917-5261