精神発育遅滞児の口腔実態調査と治療について
精神発育遅滞児の口腔管理は, その指導方法が困難であることなどより, 健常児のそれと比較してやや劣る場合が多い. 当講座では, 1982年より精神発育遅滞児養護施設での歯科検診および歯科治療を行い, 口腔状態管理・指導に努めてきた. すなわち, 毎年6月に歯科検診を行い, その結果に基づき歯科治療を行い口腔衛生管理を行ってきた. 今回, 私達は精神発育遅滞児の口腔状態, 治療効果および顎発育の特徴などについて調査・検討を行い, 歯科疾患実態調査(1987年)のそれと比較検討を行い若干の知見を得たので, その概要を報告する. 調査対象は, 精神発育遅滞児養護施設である福島県立西郷養護学校に現在在...
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Veröffentlicht in: | 小児口腔外科 1995, Vol.5 (2), p.100-100 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 精神発育遅滞児の口腔管理は, その指導方法が困難であることなどより, 健常児のそれと比較してやや劣る場合が多い. 当講座では, 1982年より精神発育遅滞児養護施設での歯科検診および歯科治療を行い, 口腔状態管理・指導に努めてきた. すなわち, 毎年6月に歯科検診を行い, その結果に基づき歯科治療を行い口腔衛生管理を行ってきた. 今回, 私達は精神発育遅滞児の口腔状態, 治療効果および顎発育の特徴などについて調査・検討を行い, 歯科疾患実態調査(1987年)のそれと比較検討を行い若干の知見を得たので, その概要を報告する. 調査対象は, 精神発育遅滞児養護施設である福島県立西郷養護学校に現在在学する6歳から14歳までの生徒61名(男児36名, 女児25名)で, その在学中の経過を学年(年齢)毎に追跡調査した. 今回は第1報として各年齢におけるDMF指数の年齢的推移および歯科疾患実態調査との比較検討した. また, 同調査における矯正治療の必要状況の調査項目に準じ, 離開, 過蓋咬合, 切端咬合, 開咬, 上顎前突症, 下顎前突症などの発生頻度についても調査し, 健常児のそれと比較検討した. |
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ISSN: | 0917-5261 |