小児のC+E部に発生したエナメル上皮腫の1例

エナメル上皮腫の好発部位は下顎大臼歯から下顎枝で, 前歯部はまれである1). また, 発育が緩徐なため20歳から30歳台で発見されることが多く, 小児や高齢者で発見されるのはまれである1). 今回, 8歳1か月女児の下顎に発生したエナメル上皮腫の1例を経験したので, その概要と文献的考察を加えて報告する. 症 例 患者:8歳1か月, 女児. 初診日:平成4年6月19日. 主訴:DE部頬側歯肉の有痛性腫脹. 家族歴, 既往歴:特記事項なし. 現病歴:平成4年4月, う蝕歯の治療のため某歯科医院を受診し, DE部の頬側歯肉の腫脹を指摘されたが, 4の萌出によるものとの説明を受けそのまま放置されてい...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:小児口腔外科 1995, Vol.5 (2), p.28-32
Hauptverfasser: 三好憲裕, 西嶋寛, 八木利幸, 福富茂, 福永城司, 松本修明, 西嶋克巳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:エナメル上皮腫の好発部位は下顎大臼歯から下顎枝で, 前歯部はまれである1). また, 発育が緩徐なため20歳から30歳台で発見されることが多く, 小児や高齢者で発見されるのはまれである1). 今回, 8歳1か月女児の下顎に発生したエナメル上皮腫の1例を経験したので, その概要と文献的考察を加えて報告する. 症 例 患者:8歳1か月, 女児. 初診日:平成4年6月19日. 主訴:DE部頬側歯肉の有痛性腫脹. 家族歴, 既往歴:特記事項なし. 現病歴:平成4年4月, う蝕歯の治療のため某歯科医院を受診し, DE部の頬側歯肉の腫脹を指摘されたが, 4の萌出によるものとの説明を受けそのまま放置されていた. 徐々に同部の腫脹が増大し, 軽度の圧痛と咬合痛を認めたため, 平成4年6月19日当科を受診した.
ISSN:0917-5261