術後感染予防に対する抗生剤投与についての調査研究

歯・顎・口腔領域の観血的処置は, 口腔細菌叢内における手術であることなどにより, 抗生剤投与による術後感染予院が重要とされている. しかし, 投与期間, 投与方法, 抗生剤の選択などについては, まだ統一的な見解を得るに至っていない. 私たちは, 全国の歯科大, 医科大の口腔外科を対象に, 術後感染予防としての抗生剤投与に関するアンケート調査を行い, これまでに外来手術, 入院手術, 使用抗生剤等についてその結果を報告した. 今回, 第5報として小児口腔外科的手術の代表として唇顎口蓋手術と, 中高齢者手術の悪性腫瘍手術および顎骨骨折観血手術の場合を比較検討したのでその結果を報告する. 調査内容...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:小児口腔外科 1991, Vol.1 (1), p.83-83
Hauptverfasser: 相馬重信, 武本泰, 佐熊研, 小屋房子, 高井宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:歯・顎・口腔領域の観血的処置は, 口腔細菌叢内における手術であることなどにより, 抗生剤投与による術後感染予院が重要とされている. しかし, 投与期間, 投与方法, 抗生剤の選択などについては, まだ統一的な見解を得るに至っていない. 私たちは, 全国の歯科大, 医科大の口腔外科を対象に, 術後感染予防としての抗生剤投与に関するアンケート調査を行い, これまでに外来手術, 入院手術, 使用抗生剤等についてその結果を報告した. 今回, 第5報として小児口腔外科的手術の代表として唇顎口蓋手術と, 中高齢者手術の悪性腫瘍手術および顎骨骨折観血手術の場合を比較検討したのでその結果を報告する. 調査内容は, 実際の投与頻度, 実際の投与症例比率, 推定適正投与症例比率, 実際の平均投与期間, 推定適正投与期間である. 結果:小児の唇顎口蓋裂手術と中高齢者の悪性腫瘍手術および顎骨骨折観血手術の間の実際の平均投与期間, および推定適正投与期間において有意差が認められた.
ISSN:0917-5261