当科における上顎前歯部過剰歯の臨床的観察

緒言 上顎前歯部, 特に中切歯部における過剰歯は, 日常臨床においてしばしば遭遇する疾患であり, その大多数は埋伏すると言われている. 過剰歯は存在する位置によっては, 永久前歯の萌出異常や歯列不正, さらには歯根形成障害などの悪影響をおよぼすこともあるが, 摘出後の隣在永久歯への影響も考慮しなければならず, その摘出時期には苦慮するところである. 今回我々は, 当科外来患者を対象に, 初診時に上顎前歯部過剰歯の認められた症例について臨床的観察を行い, 若干の考察を加え報告する. 研究対象 1982年4月から1989年8月までの7年5ヵ月間に岡山大学歯学部附属病院第二口腔外科外来を初診にて受診...

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Veröffentlicht in:小児口腔外科 1991/05/31, Vol.1(1), pp.41-48
Hauptverfasser: 大塚, 泰文, 秋山, 俊樹, 松村, 智弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:緒言 上顎前歯部, 特に中切歯部における過剰歯は, 日常臨床においてしばしば遭遇する疾患であり, その大多数は埋伏すると言われている. 過剰歯は存在する位置によっては, 永久前歯の萌出異常や歯列不正, さらには歯根形成障害などの悪影響をおよぼすこともあるが, 摘出後の隣在永久歯への影響も考慮しなければならず, その摘出時期には苦慮するところである. 今回我々は, 当科外来患者を対象に, 初診時に上顎前歯部過剰歯の認められた症例について臨床的観察を行い, 若干の考察を加え報告する. 研究対象 1982年4月から1989年8月までの7年5ヵ月間に岡山大学歯学部附属病院第二口腔外科外来を初診にて受診した患者のうち, 臨床的ならびにX線診査にて上顎前歯部に過剰歯の認められた198例のうち15歳以下の163例, 過剰歯総数213歯を対象とした.
ISSN:0917-5261
1884-6661
DOI:10.11265/poms1991.1.41