オンラインカウンセリングの現状とと今後の展望

ストレス社会の中で, 心の問題に悩む方が激増していますが, 「セラピラシス」は, 精神科医療機関で実務経験の豊富な臨床心理士が, 医療機関と連携して, オンラインで質の高いカウンセリング(ビデオ通話)を提供すること, さらに臨床心理士の地位向上を目的に設立されました. 昨年10月から開始して, 現在, 11名の臨床心理士が在籍し, 会員登録者数が200名余り, カウンセリングの実施回数が250回を超える状況で, 利用者からも高評価を得ています. 対面カウンセリングとの違いとしては, カウンセリングルームに出向く必要がなく, 自宅でいつでも受けたいときにカウンセリングを受けられる利便性があげられます. 精神疾患の予防だけでなく, 現在通院中の患者さんの病状の回復, 再発予防にも有用だと考えています. 今後の展望としては, 勉強会などを通したカウンセリングの方法論の充実や技術の向上, サポート医や会社の産業医との連携強化など, さらに国内だけでなく, 海外の異文化圏も含めた世界的な展開を目指したいと考えています.