“虹彩・瞳孔”対光反応の総合判定方法について
要旨:従来より, 瞳孔運動の捕捉は目視観察の延長として瞳孔径(実寸)の動きを精密測定することが通例とされてきた. また散乱(自然)光投射による瞳孔対光反応の撮像記録(ピュピログラム)から自律神経動態等を判定する視点, 方法も開発課題とされてきた. それら瞳孔運動を観察する視点ならびに判定方法に関して, 虹彩認証技術の応用による撮像解析法と簡易総合判定法(特許申請開示No.2008-259609)により, 測定精度ならびに自律神経動態の判定手段としての実用性に関して向上が得られた. 「1. はじめに」瞳孔運動は眼の虹彩裏側にある瞳孔括約筋および散大筋(いずれも平滑筋)が自律神経(副交感神経・交感...
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Veröffentlicht in: | Journal of International Society of Life Information Science 2010, Vol.28 (1), p.35-50 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 要旨:従来より, 瞳孔運動の捕捉は目視観察の延長として瞳孔径(実寸)の動きを精密測定することが通例とされてきた. また散乱(自然)光投射による瞳孔対光反応の撮像記録(ピュピログラム)から自律神経動態等を判定する視点, 方法も開発課題とされてきた. それら瞳孔運動を観察する視点ならびに判定方法に関して, 虹彩認証技術の応用による撮像解析法と簡易総合判定法(特許申請開示No.2008-259609)により, 測定精度ならびに自律神経動態の判定手段としての実用性に関して向上が得られた. 「1. はじめに」瞳孔運動は眼の虹彩裏側にある瞳孔括約筋および散大筋(いずれも平滑筋)が自律神経(副交感神経・交感神経)の直接刺激により収縮または弛緩し, 虹彩組織を伸縮させる不随意運動である. これらの作用機序の大局は交感神経または副交感神経の作用を薬物を用いて遮断することにより, 縮瞳または散瞳が生じることからほぼ明らかにされており, 臨床医学分野への応用も日常的に行われている. |
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ISSN: | 1341-9226 |