慢性閉塞性肺疾患患者に対する腕エルゴメーター負荷訓練の効果
慢性閉塞性肺疾患(以下COPD)患者では歩行時の移動動作以外にも, 腕を挙上位で使う日常生活活動において障害を訴えるものも多い. そこで今回我々は, COPD患者6例に対し, 定量的腕エルゴメーター負荷訓練を実施した. そして, 同負荷訓練がCOPD患者の自覚症状, 体幹機能およびKraus-Weberテストなどの評価で検討した結果, 背筋持久性, 体幹の柔軟性, さらに分時換気量の改善に伴って呼吸困難度が有意な改善を示した. 以上のことにより, COPD患者にとって, 定量的腕エルゴメーター負荷試験は, 体幹の柔軟性, 背筋の機能を改善することによって, 呼吸困難度を軽減する有効な方法である...
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Veröffentlicht in: | 運動生理 1994-02, Vol.9 (1), p.3-8 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 慢性閉塞性肺疾患(以下COPD)患者では歩行時の移動動作以外にも, 腕を挙上位で使う日常生活活動において障害を訴えるものも多い. そこで今回我々は, COPD患者6例に対し, 定量的腕エルゴメーター負荷訓練を実施した. そして, 同負荷訓練がCOPD患者の自覚症状, 体幹機能およびKraus-Weberテストなどの評価で検討した結果, 背筋持久性, 体幹の柔軟性, さらに分時換気量の改善に伴って呼吸困難度が有意な改善を示した. 以上のことにより, COPD患者にとって, 定量的腕エルゴメーター負荷試験は, 体幹の柔軟性, 背筋の機能を改善することによって, 呼吸困難度を軽減する有効な方法であると考えられた. |
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ISSN: | 0912-7100 |