Parkinson病患者の呼吸機能と運動療法の検討

Parkinson病患者24例に対して, 胸郭拡張差および呼吸機能(%肺活量・1秒率)の測定を実施し, Yahrらの重症度分類によるstage間の比較検討を行った. また, 上述の症例のうち15例に対し, PNF法に基づく呼吸機能訓練を実施し, 呼吸機能に及ぼす影響を検討した. 結果を以下に示す. (1)腋窩位での胸郭拡張差でstage間に有意差を認めた. (2)また, %肺活量においても各stage間に有意な差を認めた. (3)PNF施行により各stage群とも, %肺活量, 1秒率が増加する傾向を認めた. 本研究の結果, Parkinson病患者の呼吸機能を把握する上で, 腋窩位を中心とし...

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Veröffentlicht in:運動生理 1992-02, Vol.7 (1), p.15-20
Hauptverfasser: 和泉謙二, 宮下智, 佐野聖次, 土居一丞
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Parkinson病患者24例に対して, 胸郭拡張差および呼吸機能(%肺活量・1秒率)の測定を実施し, Yahrらの重症度分類によるstage間の比較検討を行った. また, 上述の症例のうち15例に対し, PNF法に基づく呼吸機能訓練を実施し, 呼吸機能に及ぼす影響を検討した. 結果を以下に示す. (1)腋窩位での胸郭拡張差でstage間に有意差を認めた. (2)また, %肺活量においても各stage間に有意な差を認めた. (3)PNF施行により各stage群とも, %肺活量, 1秒率が増加する傾向を認めた. 本研究の結果, Parkinson病患者の呼吸機能を把握する上で, 腋窩位を中心とした胸郭拡張差および%肺活量を検討すべき必要性が示唆されるとともに, 同疾患の呼吸機能障害に対するPNF法の有効性が示唆された.
ISSN:0912-7100