糖尿病に対する運動負荷試験の試み

当病院ではJR社員を対象に糖尿病の教育入院を実施しているが, 理学療法部門でもプログラムに参加する機会を得た. 糖尿病と診断された未処置の16名, 平均年齢44.1歳を対象に運動負荷試験を導入した. 方法は, BalkeとEllestad(変法)のプロトコールに基づき実施したが, 結果は, 酸素消費量安静時と運動終了時においてBALKEで4.15から14.8m1/kg/min, またELLASTADでは20.5ml/kg/minの測定値を得た. 運動負荷試験での心電図の変化は2名に一過性の期外収縮, 1名に運動最終段階でのSTのわずかな低下を認めた. また, 今回実施したELLASTADのデー...

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Veröffentlicht in:運動生理 1991-11, Vol.6 (4), p.213-217
Hauptverfasser: 小川和広, 横山由香, 二ノ戸久美子, 高橋捷夫, 秋山純和
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当病院ではJR社員を対象に糖尿病の教育入院を実施しているが, 理学療法部門でもプログラムに参加する機会を得た. 糖尿病と診断された未処置の16名, 平均年齢44.1歳を対象に運動負荷試験を導入した. 方法は, BalkeとEllestad(変法)のプロトコールに基づき実施したが, 結果は, 酸素消費量安静時と運動終了時においてBALKEで4.15から14.8m1/kg/min, またELLASTADでは20.5ml/kg/minの測定値を得た. 運動負荷試験での心電図の変化は2名に一過性の期外収縮, 1名に運動最終段階でのSTのわずかな低下を認めた. また, 今回実施したELLASTADのデータに基づき肥満度別に酸素消費量とATポイントに着目して比較検討を加えた. 酸素消費量は肥満度の違いで運動時, 回復時共にグラフに差が認められた. ATポイントに関しては同じプロトコールを実施した健常成人のデータも加えて検索したが, 明かなATの検出には至らなかった.
ISSN:0912-7100