回復期リハビリテーション病棟における患者家族の介助効力感と自宅退院の関連性: 予備的研究

〔目的〕入院中の患者家族の身体的な介助に対する自己効力感(介助効力感)を評価し,自宅退院との関連性を検討した.〔対象と方法〕対象は回復期病棟入院中の患者とその同居家族とし,入院時・退院時に家族の介助効力感や健康関連QOL,患者のFunctional Independence Measure(FIM)を評価した.転帰先によって自宅群(n=32)と施設群(n=7)に群分けし,2群間の比較から自宅退院の関連要因を検討した.〔結果〕家族の介助効力感,患者の年齢とFIMにおいて2群間に有意差を認めた.相関分析の結果,退院時の介助効力感は他の関連要因との関連性を認めなかった.〔結語〕自宅退院には家族の介助...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2023, Vol.38(3), pp.206-211
Hauptverfasser: 上月, 渉, 村上, 達典, 上田, 哲也, 樋口, 由美
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:〔目的〕入院中の患者家族の身体的な介助に対する自己効力感(介助効力感)を評価し,自宅退院との関連性を検討した.〔対象と方法〕対象は回復期病棟入院中の患者とその同居家族とし,入院時・退院時に家族の介助効力感や健康関連QOL,患者のFunctional Independence Measure(FIM)を評価した.転帰先によって自宅群(n=32)と施設群(n=7)に群分けし,2群間の比較から自宅退院の関連要因を検討した.〔結果〕家族の介助効力感,患者の年齢とFIMにおいて2群間に有意差を認めた.相関分析の結果,退院時の介助効力感は他の関連要因との関連性を認めなかった.〔結語〕自宅退院には家族の介助効力感が関連する可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.38.206