臨床実習における理学療法実習生の身体的・精神的活動量の経時的変化

〔目的〕臨床実習における理学療法学生(PTS)の身体活動量と精神的活動量を客観的に明らかにすることである.〔対象と方法〕PTS 7名に身体活動量計を装着して,7週間の実習中の加速度と心拍変動を記録した.加速度を身体活動量の指標として,心拍変動をパワースペクトル解析し,自律神経活動の指標とした.〔結果〕身体活動量は1週目に最低値を示し,7週目に最高値を示した.心拍数は4週目と比較して,1週目と7週目に増加した.交感神経活動は4週目に比較して,1,6,7週目に増加した.副交感神経活動は1,2週目に比較して,4週目に高値を示した.〔結語〕実習1週目は,交感神経活動が増加し緊張状態にあるが,7週目では...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2021, Vol.36(6), pp.793-797
Hauptverfasser: 大古, 拓史, 野々垣, 政史, 高尾, 和孝, 小川, 真輝, 梶原, 史恵, 大川, 裕行
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕臨床実習における理学療法学生(PTS)の身体活動量と精神的活動量を客観的に明らかにすることである.〔対象と方法〕PTS 7名に身体活動量計を装着して,7週間の実習中の加速度と心拍変動を記録した.加速度を身体活動量の指標として,心拍変動をパワースペクトル解析し,自律神経活動の指標とした.〔結果〕身体活動量は1週目に最低値を示し,7週目に最高値を示した.心拍数は4週目と比較して,1週目と7週目に増加した.交感神経活動は4週目に比較して,1,6,7週目に増加した.副交感神経活動は1,2週目に比較して,4週目に高値を示した.〔結語〕実習1週目は,交感神経活動が増加し緊張状態にあるが,7週目では,通常の生理学的生体反応で実習を行えていると推察される.身体活動量の増加が緊張状態を軽減させる可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.793