人工呼吸器の離脱に成功した粘液水腫性昏睡の一症例

〔目的〕粘液水腫性昏睡による心肺蘇生後の患者を担当し,人工呼吸器からの離脱に成功したので報告する.〔対象と方法〕48歳女性,心肺蘇生開始から20分で自己心拍を再開した.呼吸および循環不全,蘇生後脳症,粘液水腫性昏睡を呈し,人工呼吸器装着下での集中治療を要した.〔結果〕第22病日,呼吸リハ開始.臥位で呼吸介助を行い,換気を促進させると無呼吸が頻発した.多職種にて呼吸状態を管理し離床を進め,段階的な呼吸筋練習を行った.第43病日人工呼吸器からの離脱に成功し,第50病日で他院へ転院となった.〔結語〕代謝性疾患の特性把握と適切な呼吸管理の下で呼吸リハを行うことが人工呼吸器からの離脱に重要であることが示...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2021, Vol.36(2), pp.275-278
Hauptverfasser: 中井, 秀樹, 名畑, 太貴, 越久, 仁敬, 野村, 文彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕粘液水腫性昏睡による心肺蘇生後の患者を担当し,人工呼吸器からの離脱に成功したので報告する.〔対象と方法〕48歳女性,心肺蘇生開始から20分で自己心拍を再開した.呼吸および循環不全,蘇生後脳症,粘液水腫性昏睡を呈し,人工呼吸器装着下での集中治療を要した.〔結果〕第22病日,呼吸リハ開始.臥位で呼吸介助を行い,換気を促進させると無呼吸が頻発した.多職種にて呼吸状態を管理し離床を進め,段階的な呼吸筋練習を行った.第43病日人工呼吸器からの離脱に成功し,第50病日で他院へ転院となった.〔結語〕代謝性疾患の特性把握と適切な呼吸管理の下で呼吸リハを行うことが人工呼吸器からの離脱に重要であることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.275