急性期入院脳卒中者における超音波診断装置を用いた下肢筋厚,筋輝度測定の信頼性と最小可検変化量の検証

〔目的〕急性期入院脳卒中者に対する下肢筋厚,筋輝度測定の信頼性と最小可検変化量(minimal detectable change:MDC)を明らかにすることである.〔対象と方法〕急性期入院脳卒中者10名を対象とした.超音波診断装置により両下肢筋の筋厚と筋輝度を測定した.測定値の級内相関係数と標準誤差,95%一致限界,MDCの95%信頼区間(MDC95)を求めた.〔結果〕筋厚・筋輝度測定ともに級内相関係数は0.70以上で高い信頼性を示した.MDC95は筋厚で0.13から0.32 cm,筋輝度で6.21から13.49 a.u.であった.〔結語〕脳卒中者に対する超音波診断装置による骨格筋の評価は,...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法科学 2021, Vol.36(2), pp.239-246
Hauptverfasser: 五十嵐, 達也, 松岡, 秀典, 星野, 涼, 西松, 輝高, 臼田, 滋
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕急性期入院脳卒中者に対する下肢筋厚,筋輝度測定の信頼性と最小可検変化量(minimal detectable change:MDC)を明らかにすることである.〔対象と方法〕急性期入院脳卒中者10名を対象とした.超音波診断装置により両下肢筋の筋厚と筋輝度を測定した.測定値の級内相関係数と標準誤差,95%一致限界,MDCの95%信頼区間(MDC95)を求めた.〔結果〕筋厚・筋輝度測定ともに級内相関係数は0.70以上で高い信頼性を示した.MDC95は筋厚で0.13から0.32 cm,筋輝度で6.21から13.49 a.u.であった.〔結語〕脳卒中者に対する超音波診断装置による骨格筋の評価は,高い信頼性を有し,MDCを明らかにすることでリハビリテーション介入の効果判定に寄与する可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.239