回復期脳卒中患者のFunctional Independence Measureにおける得点変化と転倒との関連

〔目的〕回復期脳卒中患者を転倒リスクレベル別に分類し,レベル別の機能的自立度評価法(FIM)の得点変化と転倒の関連を明らかにすることである.〔対象と方法〕回復期病院入院の脳卒中患者86名を,転倒リスクにより低・中・高リスク群に分類した.レベル別に,入院時および30日後のFIM得点と得点差を転倒の有無で比較,検討した.〔結果〕転倒リスクレベルが高いほど有意に転倒率が高かった.中リスク群FIMは,入院時および30日後の得点差が転倒群で有意に高値を示した.〔結語〕中リスク群は,運動機能の早期改善によって転倒しやすくなることが示唆された.FIMの経時的変化を評価することは転倒予防策に有用である可能性が...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2021, Vol.36(1), pp.15-20
Hauptverfasser: 岡田, 啓太, 浅田, 啓嗣, 川村, 和之, 田中, 敦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:〔目的〕回復期脳卒中患者を転倒リスクレベル別に分類し,レベル別の機能的自立度評価法(FIM)の得点変化と転倒の関連を明らかにすることである.〔対象と方法〕回復期病院入院の脳卒中患者86名を,転倒リスクにより低・中・高リスク群に分類した.レベル別に,入院時および30日後のFIM得点と得点差を転倒の有無で比較,検討した.〔結果〕転倒リスクレベルが高いほど有意に転倒率が高かった.中リスク群FIMは,入院時および30日後の得点差が転倒群で有意に高値を示した.〔結語〕中リスク群は,運動機能の早期改善によって転倒しやすくなることが示唆された.FIMの経時的変化を評価することは転倒予防策に有用である可能性がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.15