地域在住要支援・要介護高齢者における臨床的体幹機能検査 (FACT) が歩行自立度に及ぼす影響

要旨: 〔目的〕地域在住の要支援・要介護高齢者の歩行自立度と臨床的体幹機能検査(FACT)の関連を明らかにする. 〔対象と方法〕対象は, 自宅で歩行を移動手段とする要支援・要介護高齢者100名とし, 歩行自立度をFIMの移動項目(歩行FIM)に準じて分類した. そして, 歩行FIMと握力, Timed Up and Go test (TUG), 最大歩行速度, 30秒椅子立ち上がりテスト, 片脚立位, FACT の関連を調査した. さらに, 歩行FIMとFACTの下位項目の関連を調査した. 〔結果〕歩行FIMに女性はTUG, 男性はTUGとFACTが関連があった. また, 歩行自立度とFACT...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2020-12, Vol.35 (6), p.861-866
Hauptverfasser: 柴隆広, 沢谷洋平, 広瀬環, 川島景敏, 石坂正大, 久保晃, 浦野友彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨: 〔目的〕地域在住の要支援・要介護高齢者の歩行自立度と臨床的体幹機能検査(FACT)の関連を明らかにする. 〔対象と方法〕対象は, 自宅で歩行を移動手段とする要支援・要介護高齢者100名とし, 歩行自立度をFIMの移動項目(歩行FIM)に準じて分類した. そして, 歩行FIMと握力, Timed Up and Go test (TUG), 最大歩行速度, 30秒椅子立ち上がりテスト, 片脚立位, FACT の関連を調査した. さらに, 歩行FIMとFACTの下位項目の関連を調査した. 〔結果〕歩行FIMに女性はTUG, 男性はTUGとFACTが関連があった. また, 歩行自立度とFACTの下位項目は男女ともに質問5(殿部を座面より3秒以上離す), 質問8(前後へのお尻歩き)に関連があった. 〔結語〕男性の歩行自立度にFACTが関連し, 歩行自立度と関連のある体幹機能は左右への重心移動であった.
ISSN:1341-1667