Hand Held Dynamometer を用いた下肢筋力測定に おける検者内・検者間に生じる測定誤差
〔目的〕本研究の目的は,Hand Held Dynamometer(HHD)を用いた簡易な下肢筋力測定時の誤差量を検証することとした.〔対象と方法〕対象は,健常成人16名(32脚)とし,股関節屈曲・伸展・外転・内転,膝関節伸展筋力を測定項目とした.8名の検査者は被験者ごとに2名ずつ割り当てられ,検者内信頼性の検証のため同一検者が2回ずつ施行し,検者間信頼性の検証のため2人の検者が測定した.さらに,測定値に対する誤差割合(%MDC)を算出した.〔結果〕検者内測定時の%MDCは股関節内転で許容範囲を超える誤差を有し,検者間測定時の%MDCは股関節外転,内転で許容範囲を超えていた.その他の筋力では許...
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Veröffentlicht in: | 理学療法科学 2020, Vol.35(2), pp.209-215 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕本研究の目的は,Hand Held Dynamometer(HHD)を用いた簡易な下肢筋力測定時の誤差量を検証することとした.〔対象と方法〕対象は,健常成人16名(32脚)とし,股関節屈曲・伸展・外転・内転,膝関節伸展筋力を測定項目とした.8名の検査者は被験者ごとに2名ずつ割り当てられ,検者内信頼性の検証のため同一検者が2回ずつ施行し,検者間信頼性の検証のため2人の検者が測定した.さらに,測定値に対する誤差割合(%MDC)を算出した.〔結果〕検者内測定時の%MDCは股関節内転で許容範囲を超える誤差を有し,検者間測定時の%MDCは股関節外転,内転で許容範囲を超えていた.その他の筋力では許容範囲の水準であった.〔結語〕筋力測定時に生じる誤差量が明らかとなり臨床での活用範囲の拡大につながる. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.35.209 |