運動速度および筋張力の違いによる膝関節伸筋群の筋活動パターン変化

〔目的〕膝関節伸展運動速度および筋張力の違いにより,膝関節伸筋群の筋活動パターンが変化するかを検討した.〔対象と方法〕健常成人男性12名を対象とし,等速性運動装置による最大随意での膝関節伸展運動中の膝関節伸筋群活動を,表面筋電図計を用いて測定した.運動課題は30 °/s,60 °/s,120 °/sの3速度とした.〔結果〕大腿直筋活動は,30 °/s,60 °/sに比べ120 °/s,30 °/sに比べ60 °/sにおいて有意な減少が認められた.中間広筋活動は,30 °/s,60 °/sに比べ120 °/sにおいて有意な増大が認められた.外側広筋, 内側広筋活動では有意差は認められなかった.〔...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2018, Vol.33(6), pp.917-920
Hauptverfasser: 治郎丸, 卓三, 中田, 康平, 藤谷, 亮, 野口, 真一, 池谷, 雅江, 宇於崎, 孝, 大西, 均, 川﨑, 浩子, 鈴木, 美香, 安田, 孝志, 金沢, 伸彦, 分木, ひとみ
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕膝関節伸展運動速度および筋張力の違いにより,膝関節伸筋群の筋活動パターンが変化するかを検討した.〔対象と方法〕健常成人男性12名を対象とし,等速性運動装置による最大随意での膝関節伸展運動中の膝関節伸筋群活動を,表面筋電図計を用いて測定した.運動課題は30 °/s,60 °/s,120 °/sの3速度とした.〔結果〕大腿直筋活動は,30 °/s,60 °/sに比べ120 °/s,30 °/sに比べ60 °/sにおいて有意な減少が認められた.中間広筋活動は,30 °/s,60 °/sに比べ120 °/sにおいて有意な増大が認められた.外側広筋, 内側広筋活動では有意差は認められなかった.〔結語〕大腿直筋は筋張力に依存しやすく, 中間広筋は運動速度に依存しやすい筋である可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.917