腓腹筋の筋線維評価における表面筋電図周波数解析方法の検討

〔目的〕表面筋電図(EMG)の周波数解析にて,筋線維別周波数分布割合の評価を行う方法を検討することである.〔対象と方法〕健常成人24名とした.腓腹筋の随意収縮(VC)と最大随意収縮(MVC)の等尺性収縮中の筋活動をEMGで測定した.パワースペクトラム分析にて0~260 Hzにおける周波数分布における振幅の割合に変換した.それらを筋線維別に比率化し,周波数パターンと解析を行った.〔結果〕VCとMVC間で筋線維別周波数分布割合に有意差は認めなかった.また,解析にて得られたType I,Type II線維の比率はVC群でType I41.4%,Type II58.5%,MVC群でType I47.1...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2018, Vol.33(5), pp.779-782
Hauptverfasser: 森, 拓也, 宮川, 良博, 澳, 昴佑, 橋本, 雅史, 森井, 裕太, 小林, 功, 川原, 勲
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕表面筋電図(EMG)の周波数解析にて,筋線維別周波数分布割合の評価を行う方法を検討することである.〔対象と方法〕健常成人24名とした.腓腹筋の随意収縮(VC)と最大随意収縮(MVC)の等尺性収縮中の筋活動をEMGで測定した.パワースペクトラム分析にて0~260 Hzにおける周波数分布における振幅の割合に変換した.それらを筋線維別に比率化し,周波数パターンと解析を行った.〔結果〕VCとMVC間で筋線維別周波数分布割合に有意差は認めなかった.また,解析にて得られたType I,Type II線維の比率はVC群でType I41.4%,Type II58.5%,MVC群でType I47.1%,Type II52.8%であった.〔結語〕本研究の解析方法では,腓腹筋は収縮強度に関わらず一定の周波数パターンであることが明らかとなった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.779