大腸がん患者の周術期における体重減少率と身体組成の変化の関係

〔目的〕大腸がん患者の周術期における体重減少に影響する要因を検討した.〔対象と方法〕大腸がん患者57例を対象に,手術前と術後10日目の体重,Short Physical Performance Battery(SPPB),6分間歩行距離,握力,骨格筋指数,体脂肪率を,手術後の離床経過として端座位獲得日,病棟歩行開始日を,栄養摂取状況として術後10日間における食事開始日,総エネルギー摂取量,エネルギー充足率を測定し,体重減少率との相関関係を検討した.〔結果〕体重減少率は骨格筋指数(r=-0.62)と体脂肪率(r=0.33)の変化量と有意な相関関係を認めた.その他の項目とは有意な相関関係を認めなか...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2018, Vol.33(4), pp.605-609
Hauptverfasser: 矢部, 広樹, 塚本, 美月, 竹内, 詩保美, 伊藤, 沙夜香, 大見, 関, 塩﨑, みどり
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:〔目的〕大腸がん患者の周術期における体重減少に影響する要因を検討した.〔対象と方法〕大腸がん患者57例を対象に,手術前と術後10日目の体重,Short Physical Performance Battery(SPPB),6分間歩行距離,握力,骨格筋指数,体脂肪率を,手術後の離床経過として端座位獲得日,病棟歩行開始日を,栄養摂取状況として術後10日間における食事開始日,総エネルギー摂取量,エネルギー充足率を測定し,体重減少率との相関関係を検討した.〔結果〕体重減少率は骨格筋指数(r=-0.62)と体脂肪率(r=0.33)の変化量と有意な相関関係を認めた.その他の項目とは有意な相関関係を認めなかった.〔結語〕大腸がん患者において,体重減少の防止には骨格筋の維持と脂肪の燃焼が関連する可能性が示された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.605