異なる歩行速度を用いた一段階運動負荷試験による酸素摂取量の時定数の最小可検変化量の検討

〔目的〕本研究は異なる歩行速度において一段階運動負荷試験の酸素摂取量の時定数(τVO2)の介入効果の基準となる最小可検変化量(MDC)を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕対象は健常成人男性10名とし,4.5 km/hと6.0 km/hによる異なる歩行速度条件を設け,それぞれの速度条件における一段階運動負荷試験を2回ずつ行い,各速度条件においてVO2のMDCを求めた.〔結果〕4.5 km/hのMDCは14.7秒,6.0 km/hは4.9秒であった.〔結語〕6.0 km/hによって得られたτVO22のMDCは4.5 km/hよりも測定誤差が少なく,介入による変化量と近似していた.そのため...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2018, Vol.33(4), pp.581-585
Hauptverfasser: 藤田, 大輔, 久保, 裕介
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕本研究は異なる歩行速度において一段階運動負荷試験の酸素摂取量の時定数(τVO2)の介入効果の基準となる最小可検変化量(MDC)を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕対象は健常成人男性10名とし,4.5 km/hと6.0 km/hによる異なる歩行速度条件を設け,それぞれの速度条件における一段階運動負荷試験を2回ずつ行い,各速度条件においてVO2のMDCを求めた.〔結果〕4.5 km/hのMDCは14.7秒,6.0 km/hは4.9秒であった.〔結語〕6.0 km/hによって得られたτVO22のMDCは4.5 km/hよりも測定誤差が少なく,介入による変化量と近似していた.そのため,6.0 km/hに設定した一段階運動負荷試験におけるτVO2が4.9秒以上変化した場合,介入効果と判断できることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.581