加速度から算出した身体重心変位の妥当性の検討: 3次元動作解析装置との比較
〔目的〕歩行中の加速度データから身体重心の変位を算出し,その妥当性を検討することを目的とした.〔対象と方法〕健常男子学生11名を対象とし,加速度計を第3腰椎レベルに装着して3次元動作解析装置の測定域で8条件の歩行を行った.上下・左右方向の加速度データから重心変位を算出し,3次元動作解析装置から算出した重心変位と比較した.妥当性の検討には級内相関係数(ICC)とBland-Altman分析を用いた.〔結果〕いずれの歩行条件においても加速度から算出した重心変位は上下方向で強い相関(0.73-0.94)を示し,左右方向は中等度以下の相関(0.31-0.71)を示した.また,多くの条件下で加算誤差と比...
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Veröffentlicht in: | 理学療法科学 2016, Vol.31(4), pp.591-596 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕歩行中の加速度データから身体重心の変位を算出し,その妥当性を検討することを目的とした.〔対象と方法〕健常男子学生11名を対象とし,加速度計を第3腰椎レベルに装着して3次元動作解析装置の測定域で8条件の歩行を行った.上下・左右方向の加速度データから重心変位を算出し,3次元動作解析装置から算出した重心変位と比較した.妥当性の検討には級内相関係数(ICC)とBland-Altman分析を用いた.〔結果〕いずれの歩行条件においても加速度から算出した重心変位は上下方向で強い相関(0.73-0.94)を示し,左右方向は中等度以下の相関(0.31-0.71)を示した.また,多くの条件下で加算誤差と比例誤差が認められ,加速度計の重心変位が大きかった.〔結語〕加速度データから重心変位を算出することは,歩行の変化を視覚的・直感的に把握できる点において有用であり,簡便に用いられる歩行分析ツールとなり得ることが示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.31.591 |