頭頸部がん患者の手術後早期の肩関節外転可動域の改善が退院後のQuality of Lifeに与える影響

〔目的〕頭頸部がん患者の手術後早期の肩関節外転可動域(外転ROM)の改善率が退院後のQuality of Life(QOL)に与える影響を明らかにする.〔対象〕頭頸部がん患者28例36肢(男性24名,女性4名,平均年齢58.5 ± 12.0歳).〔方法〕手術前と手術後1ヵ月の外転ROM改善率のカットオフ値を算出し,改善群と非改善群に分類した.さらに外転ROM,QOL評価を,手術後3ヵ月,6ヵ月の時期に実施した.統計学的検討は,群間と時期を2要因とした混合モデル2元配置分散分析を使用した.〔結果〕外転ROMとQOLの身体の項目に,群間と時期に有意な主効果が認められた.〔結語〕手術後早期の外転RO...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2016, Vol.31(1), pp.61-66
Hauptverfasser: 石井, 貴弥, 原, 毅, 井川, 達也, 四宮, 美穂, 西村, 晃典, 出浦, 健太郎, 櫻井, 愛子, 草野, 修輔, 三浦, 弘規, 久保, 晃
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:〔目的〕頭頸部がん患者の手術後早期の肩関節外転可動域(外転ROM)の改善率が退院後のQuality of Life(QOL)に与える影響を明らかにする.〔対象〕頭頸部がん患者28例36肢(男性24名,女性4名,平均年齢58.5 ± 12.0歳).〔方法〕手術前と手術後1ヵ月の外転ROM改善率のカットオフ値を算出し,改善群と非改善群に分類した.さらに外転ROM,QOL評価を,手術後3ヵ月,6ヵ月の時期に実施した.統計学的検討は,群間と時期を2要因とした混合モデル2元配置分散分析を使用した.〔結果〕外転ROMとQOLの身体の項目に,群間と時期に有意な主効果が認められた.〔結語〕手術後早期の外転ROMの改善はQOLの長期的経過にも影響を与えることが明らかとなった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.31.61