腰部脊椎症の高齢者への局所振動刺激による固有受容加重比率の性差

〔目的〕高齢者での下腿三頭筋と腰背筋への振動刺激時の固有受容加重比率(RPW)の性差を検証した.〔対象〕腰部脊椎症と診断され入院中の54名(男性30名,女性24名,年齢の平均±標準偏差74.7 ± 4.8歳)とした.〔方法〕下腿三頭筋および腰背筋に閉眼立位で交互に60 Hzの振動刺激を与えた.男性と女性の2群間で,年齢,身長,体重,BMI,罹病期間,RPW,腰背筋断面積,腰椎前弯角度,背筋力,Visual Analogue Scale(VAS)を比較した.〔結果〕女性高齢者のRPWは,下腿優位の反応を示した.〔結語〕女性高齢者は,疼痛コントロールと同時に,体幹の固有感覚と筋機能の両方に対する機...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2015, Vol.30(4), pp.533-537
Hauptverfasser: 伊藤, 忠, 酒井, 義人, 山﨑, 一德, 中村, 英士, 山田, 彩加, 佐藤, 徳孝, 森田, 良文
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:〔目的〕高齢者での下腿三頭筋と腰背筋への振動刺激時の固有受容加重比率(RPW)の性差を検証した.〔対象〕腰部脊椎症と診断され入院中の54名(男性30名,女性24名,年齢の平均±標準偏差74.7 ± 4.8歳)とした.〔方法〕下腿三頭筋および腰背筋に閉眼立位で交互に60 Hzの振動刺激を与えた.男性と女性の2群間で,年齢,身長,体重,BMI,罹病期間,RPW,腰背筋断面積,腰椎前弯角度,背筋力,Visual Analogue Scale(VAS)を比較した.〔結果〕女性高齢者のRPWは,下腿優位の反応を示した.〔結語〕女性高齢者は,疼痛コントロールと同時に,体幹の固有感覚と筋機能の両方に対する機能向上プログラムを実施する必要がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.533