信念対立解明アプローチによって治療関係が改善し身体活動量が向上した慢性閉塞性肺疾患症例

〔目的〕呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)において信念対立が生じた慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者への介入に信念対立解明アプローチ(DAB)を導入した事例を報告し,その意義と課題を検討すること.〔対象〕COPD増悪による廃用症候群と診断された79歳男性であった.〔方法〕呼吸リハによって身体機能は改善したものの,身体活動量には変化が見受けられなかった.離床を促すことで信念対立が生じたためDABを導入した.〔結果〕DAB導入翌日から,対象者は自ら時間を決め離床を行うようになり,その習慣は退院まで続いた.〔結語〕呼吸リハへDABを導入することが有用である可能性がある....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法科学 2015, Vol.30(3), pp.483-487
Hauptverfasser: 米元, 佑太, 京極, 真
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)において信念対立が生じた慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者への介入に信念対立解明アプローチ(DAB)を導入した事例を報告し,その意義と課題を検討すること.〔対象〕COPD増悪による廃用症候群と診断された79歳男性であった.〔方法〕呼吸リハによって身体機能は改善したものの,身体活動量には変化が見受けられなかった.離床を促すことで信念対立が生じたためDABを導入した.〔結果〕DAB導入翌日から,対象者は自ら時間を決め離床を行うようになり,その習慣は退院まで続いた.〔結語〕呼吸リハへDABを導入することが有用である可能性がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.483