高齢入院患者における下肢荷重率と等尺性膝伸展筋力の関係

〔目的〕膝伸展筋力が下肢の体重支持能力に及ぼす影響を明らかにすることである.〔対象〕65歳以上の高齢入院患者237名とした.〔方法〕等尺性膝伸展筋力を0.20 kgf/kgから0.10 kgf/kg毎に区分し,各筋力区分の平均下肢荷重率を算出した.〔結果〕筋力水準の低い区分ほど下肢荷重率は低値を示した.0.30 kgf/kg未満の各筋力区分と,その他の全ての筋力区分との間に下肢荷重率の有意差が認められた.しかし,0.40 kgf/kg以上の筋力区分の間に,下肢荷重率の有意な差は認められなかった.〔結語〕等尺性膝伸展筋力と下肢荷重率には密接な関連があり,一定の筋力水準を下回った場合,下肢での体重...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2015, Vol.30(1), pp.131-133
Hauptverfasser: 加嶋, 憲作, 山﨑, 裕司, 河邑, 貢, 津田, 泰路, 大菊, 覚, 峯田, 拓也, 馬渕, 勝, 篠原, 勉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕膝伸展筋力が下肢の体重支持能力に及ぼす影響を明らかにすることである.〔対象〕65歳以上の高齢入院患者237名とした.〔方法〕等尺性膝伸展筋力を0.20 kgf/kgから0.10 kgf/kg毎に区分し,各筋力区分の平均下肢荷重率を算出した.〔結果〕筋力水準の低い区分ほど下肢荷重率は低値を示した.0.30 kgf/kg未満の各筋力区分と,その他の全ての筋力区分との間に下肢荷重率の有意差が認められた.しかし,0.40 kgf/kg以上の筋力区分の間に,下肢荷重率の有意な差は認められなかった.〔結語〕等尺性膝伸展筋力と下肢荷重率には密接な関連があり,一定の筋力水準を下回った場合,下肢での体重支持が障害される.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.131