要支援者に対する上肢操作を加えたTimed Up and Go Testの有用性

〔目的〕上肢操作の追加による変更を加えたtimed up and go test(TUG)の従来法に対する有用性を静的バランスおよび筋力指標との関連性から検討することとした.〔対象〕対象は,要支援者32名(要支援1:20名,要支援2:12名)とした.〔方法〕上肢操作として右手に水を満たした500 ccカップを持ち続けるという動作を加えるTUGの変法(c-TUG)と原法の2条件で,所要時間と歩数を計測し,これらに対する条件の効果を二元配置分散分析にて分析した.さらにこれらと静的バランスとする開眼片脚立位保持時間および筋力指標とする握力との間の相関をPearsonの相関係数を用いて解析した.〔結果...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2014, Vol.29(4), pp.527-531
Hauptverfasser: 後藤, 和也, 久保, 晃, 神津, 教倫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕上肢操作の追加による変更を加えたtimed up and go test(TUG)の従来法に対する有用性を静的バランスおよび筋力指標との関連性から検討することとした.〔対象〕対象は,要支援者32名(要支援1:20名,要支援2:12名)とした.〔方法〕上肢操作として右手に水を満たした500 ccカップを持ち続けるという動作を加えるTUGの変法(c-TUG)と原法の2条件で,所要時間と歩数を計測し,これらに対する条件の効果を二元配置分散分析にて分析した.さらにこれらと静的バランスとする開眼片脚立位保持時間および筋力指標とする握力との間の相関をPearsonの相関係数を用いて解析した.〔結果〕所要時間に対しては要介護度と各条件において有意な主効果と交互作用が認められた.歩数に対しては主効果のみ認められた.TUGの所要時間では静的バランスと筋力指標において有意な負の相関を示したが,c-TUGでは認められなかった.〔結語〕c-TUGはTUGより包括的なバランス要素を反映する指標となることが示唆され,要支援者に対するバランス評価法としての有益性が高いと考える.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.527