多重課題歩行プログラムによる通所リハビリ参加者の注意機能の変化

〔目的〕虚弱高齢者に対する多重課題歩行プログラムが,注意機能に及ぼす影響を検証する.〔対象〕通所リハビリ施設利用高齢者.〔方法〕三期全9カ月にわたり介入した.このうち第二期目3カ月間に多重課題歩行プログラムを行った.多重課題歩行プログラムは週1~2回,1回あたりの多重課題歩行運動を2分間実施した.ベースラインと各期終了後に注意機能,バランス,5 m歩行速度を計測した.〔結果〕参加者19名中15名がすべての測定を終了した.週1回の参加者12名に限定して解析すると,ベースラインと比べ第二期直後にTMT-Aが有意に減少した.〔結語〕低頻度,短時間の多重課題歩行運動は,虚弱高齢者の注意機能に影響し,介...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2014, Vol.29(2), pp.183-188
Hauptverfasser: 元島, 崇, 今井, 広美, 大平, 雅美, 横川, 吉晴
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:〔目的〕虚弱高齢者に対する多重課題歩行プログラムが,注意機能に及ぼす影響を検証する.〔対象〕通所リハビリ施設利用高齢者.〔方法〕三期全9カ月にわたり介入した.このうち第二期目3カ月間に多重課題歩行プログラムを行った.多重課題歩行プログラムは週1~2回,1回あたりの多重課題歩行運動を2分間実施した.ベースラインと各期終了後に注意機能,バランス,5 m歩行速度を計測した.〔結果〕参加者19名中15名がすべての測定を終了した.週1回の参加者12名に限定して解析すると,ベースラインと比べ第二期直後にTMT-Aが有意に減少した.〔結語〕低頻度,短時間の多重課題歩行運動は,虚弱高齢者の注意機能に影響し,介入時間の限られた通所施設で有用である可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.183