頸部運動による追従課題が運動イメージ想起に及ぼす影響: fNIRSを用いた検証

〔目的〕頸部における運動イメージの想起方法の違いが脳活動に及ぼす影響を検証した.〔対象〕右利き健常成人15名とした.〔方法〕fNIRSを用いて頸部運動イメージを想起した時の脳活動を計測した.頸部運動イメージの想起時と,これに加えレーザーポインターを使用し,頸部運動による追従動作後の頸部運動イメージ想起時を行う2課題を設定し,安静時と各課題時の脳活動パターンを比較した.〔結果〕投射光の追従による運動イメージの想起を用いた課題とそれを用いない課題では脳活動領域に違いが生じ,前者では,より広範なOxy Hbの活動領域が認められた.〔結語〕頸部では,追従課題を行うことによって視覚的に頸部運動の認識を行...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2013, Vol.28(5), pp.577-581
Hauptverfasser: 光武, 翼, 一ノ瀬, 和洋, 松本, 幸, 佐藤, 鮎美, 堀川, 悦夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕頸部における運動イメージの想起方法の違いが脳活動に及ぼす影響を検証した.〔対象〕右利き健常成人15名とした.〔方法〕fNIRSを用いて頸部運動イメージを想起した時の脳活動を計測した.頸部運動イメージの想起時と,これに加えレーザーポインターを使用し,頸部運動による追従動作後の頸部運動イメージ想起時を行う2課題を設定し,安静時と各課題時の脳活動パターンを比較した.〔結果〕投射光の追従による運動イメージの想起を用いた課題とそれを用いない課題では脳活動領域に違いが生じ,前者では,より広範なOxy Hbの活動領域が認められた.〔結語〕頸部では,追従課題を行うことによって視覚的に頸部運動の認識を行うことができ,脳皮質活動が活性化している可能性がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.28.577