ロボットスーツHAL(R)(Hybrid Assistive Limb(R))福祉用の臨床応用にむけた症例研究

「要旨」:〔目的〕ロボットスーツHAL(R)福祉用の臨床応用にむけて症例を観察することとする. 〔対象〕HAL(R)装着適応患者採択基準を満たした10名とした. 〔方法〕HAL(R)装着下でのトレーニングは20分~30分の1回とし, 主評価指標は, HAL(R)装着前後の10m快適・最速歩行時間とした. 〔結果〕10m快適歩行で4名, 10m最速歩行で3名においてHAL(R)装着後に歩行時間の短縮を認め, 7症例からHAL(R)装着中や着脱後に足が軽くなったとのコメントを得た. 著明な有害事象は認められなかった. 〔結語〕HAL(R)装着中や着脱後に歩行動作の改善を認めるコメントが得られた症例...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2012-12, Vol.27 (6), p.723-729
Hauptverfasser: 渡邉大貴, 田中直樹, 金森毅繁, 斉藤秀之, 長澤俊郎, 小関迪, 山海嘉之, 柳久子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」:〔目的〕ロボットスーツHAL(R)福祉用の臨床応用にむけて症例を観察することとする. 〔対象〕HAL(R)装着適応患者採択基準を満たした10名とした. 〔方法〕HAL(R)装着下でのトレーニングは20分~30分の1回とし, 主評価指標は, HAL(R)装着前後の10m快適・最速歩行時間とした. 〔結果〕10m快適歩行で4名, 10m最速歩行で3名においてHAL(R)装着後に歩行時間の短縮を認め, 7症例からHAL(R)装着中や着脱後に足が軽くなったとのコメントを得た. 著明な有害事象は認められなかった. 〔結語〕HAL(R)装着中や着脱後に歩行動作の改善を認めるコメントが得られた症例では, HAL(R)福祉用装着の適応を考慮しても良いと思われる. 「I. はじめに」 近年, ロボット技術の進歩にともない理学療法分野に多くの歩行装置や歩行用ロボットが導入され, 臨床応用されている. 理学療法分野で使用されている歩行装置や歩行用ロボットは大きく分けて「設置型」と「装着型」の2つに大別することができる1).
ISSN:1341-1667