超音波診断装置を使用した脳血管障害者の両下肢血流量と麻痺側下腿圧迫に対する末梢血流量の検証
〔目的〕脳血管障害者の麻痺側下肢の動脈血が,どの程度の圧迫により阻害されるのかを検証し,圧迫の安全性を確認する.〔方法〕対象は慢性期脳血管障害者19名.安静腹臥位で0・20・30・40・50 mmHgの圧迫を下腿に5分間加え,圧迫後1・3・5分に後脛骨動脈の血流量を測定した.〔結果〕麻痺側の分時血流量は,非麻痺側と比較し有意に低下をみせた.すべての圧迫強度・時間間の麻痺側血流量に有意差はみられなかった.〔結論〕慢性期脳血管障害者の麻痺側下肢血流量は低下するが,20~50 mmHg 1~5分の圧迫による血流阻害は生じないことが明らかとなった.これは適度な圧迫が,患者に対し安全に応用できることを示...
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Veröffentlicht in: | 理学療法科学 2012, Vol.27(6), pp.683-686 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕脳血管障害者の麻痺側下肢の動脈血が,どの程度の圧迫により阻害されるのかを検証し,圧迫の安全性を確認する.〔方法〕対象は慢性期脳血管障害者19名.安静腹臥位で0・20・30・40・50 mmHgの圧迫を下腿に5分間加え,圧迫後1・3・5分に後脛骨動脈の血流量を測定した.〔結果〕麻痺側の分時血流量は,非麻痺側と比較し有意に低下をみせた.すべての圧迫強度・時間間の麻痺側血流量に有意差はみられなかった.〔結論〕慢性期脳血管障害者の麻痺側下肢血流量は低下するが,20~50 mmHg 1~5分の圧迫による血流阻害は生じないことが明らかとなった.これは適度な圧迫が,患者に対し安全に応用できることを示したといえる. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.27.683 |