2種類の加速度計を用いた座位における1日の上肢活動量の定量的測定に関する検討
〔目的〕2種類の加速度計により,座位での上肢活動レベルを判別した上で,上肢の1日の活動量を連続測定する方法の有効性を検討することを目的とした.〔対象〕実験1では健常学生10名を,実験2では健常学生19名を対象とした.〔方法〕実験1では,対象者に加速度計を装着した状態で,座位での活動の様子をビデオで記録した.次に加速度計で測定した時間とビデオで記録した時間から上肢の活動レベルを高,中及び低の3段階に判別した.実験2では,対象者の実際の日常生活での上肢活動量を2つの加速度計により測定し,1日の総座位時間,各活動レベルごとの上肢活動時間及び総座位時間に占める活動時間の割合を求めた.〔結果〕実験1の結...
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Veröffentlicht in: | 理学療法科学 2012, Vol.27(5), pp.571-575 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕2種類の加速度計により,座位での上肢活動レベルを判別した上で,上肢の1日の活動量を連続測定する方法の有効性を検討することを目的とした.〔対象〕実験1では健常学生10名を,実験2では健常学生19名を対象とした.〔方法〕実験1では,対象者に加速度計を装着した状態で,座位での活動の様子をビデオで記録した.次に加速度計で測定した時間とビデオで記録した時間から上肢の活動レベルを高,中及び低の3段階に判別した.実験2では,対象者の実際の日常生活での上肢活動量を2つの加速度計により測定し,1日の総座位時間,各活動レベルごとの上肢活動時間及び総座位時間に占める活動時間の割合を求めた.〔結果〕実験1の結果,加速度計およびビデオにより測定した時間はレベルの高い及び低い場合において非常に強い相関を示した.全ての活動レベルにおいて2つの測定値間には,加算誤差及び比例誤差を認めなかった.実験2の結果,若年健常者であっても低レベルの活動時間が全座位時間の大半を占めていることが明らかになった.〔結語〕2種類の加速度計を使用することで,座位における上肢の活動を3段階に判別できる.さらに,実際の日常生活における上肢の1日の活動量を活動レベル別に評価することが可能である. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.27.571 |