被殻に限局した脳出血例に対する動作練習フローチャートの導入による効果: 基本動作能力の変化による検討

〔目的〕被殻に限局した脳出血例に対する,歩行,階段昇降,床からの立ち上がり動作の練習開始時期を定めたフローチャートの導入効果を明らかにすることとした.〔対象〕初回発症の被殻に限局した脳出血例54例とした.〔方法〕フローチャートの導入前後に対象を分類し,各動作の練習開始時期と自立到達時期,転帰,在院日数の調査と,発症後3週でのFMSを測定し,2群間で比較した.〔結果〕導入後において,練習開始時期,自立到達時期は導入前に比べて早くなる傾向を示し,FMS合計点では導入前に比べて有意に高値を示した.〔結語〕フローチャートの導入は,練習の開始時期を早め,基本動作能力の早期回復に影響を与えた可能性が考えら...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法科学 2012, Vol.27(3), pp.319-324
Hauptverfasser: 松本, 孝彦, 國澤, 洋介, 武井, 圭一, 藪, 純, 小林, 沙希, 小林, 大祐, 國澤, 佳恵, 高倉, 保幸, 前川, 宗之, 下松, 智哉, 山本, 満
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕被殻に限局した脳出血例に対する,歩行,階段昇降,床からの立ち上がり動作の練習開始時期を定めたフローチャートの導入効果を明らかにすることとした.〔対象〕初回発症の被殻に限局した脳出血例54例とした.〔方法〕フローチャートの導入前後に対象を分類し,各動作の練習開始時期と自立到達時期,転帰,在院日数の調査と,発症後3週でのFMSを測定し,2群間で比較した.〔結果〕導入後において,練習開始時期,自立到達時期は導入前に比べて早くなる傾向を示し,FMS合計点では導入前に比べて有意に高値を示した.〔結語〕フローチャートの導入は,練習の開始時期を早め,基本動作能力の早期回復に影響を与えた可能性が考えられた.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.319