運動器不安定症の運動機能評価法に関する検討: 開眼片脚起立時間ならびにTUG設定時間と歩行能力に着目して

〔目的〕運動器不安定症の評価項目である開眼片脚起立時間とTime up-and-go test(TUG)について歩行能力と関連を検討した.〔対象〕地域在住高齢者522名〔方法〕開眼片脚起立ならびにTUGと歩行能力を評価し,相関を分析した.また開眼片脚起立が15秒以上可能な群(可能群)と不可能な群(不可能群)で,歩行能力を比較した.〔結果〕開眼片脚起立時間およびTUGで,歩行能力との有意な相関が認められた.また不可能群は可能群に比べ,有意に歩行能力が低かった.〔結語〕開眼片脚起立時間およびTUGは歩行能力の低下を反映する簡便な評価項目であることが示された.さらに,開眼片脚起立時間15秒を境界とす...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2011, Vol.26(5), pp.619-623
Hauptverfasser: 久保, 温子, 村田, 伸, 大田尾, 浩, 堀江, 淳, 村田, 潤, 宮崎, 純弥, 山崎, 先也, 溝田, 勝彦, 浅見, 豊子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕運動器不安定症の評価項目である開眼片脚起立時間とTime up-and-go test(TUG)について歩行能力と関連を検討した.〔対象〕地域在住高齢者522名〔方法〕開眼片脚起立ならびにTUGと歩行能力を評価し,相関を分析した.また開眼片脚起立が15秒以上可能な群(可能群)と不可能な群(不可能群)で,歩行能力を比較した.〔結果〕開眼片脚起立時間およびTUGで,歩行能力との有意な相関が認められた.また不可能群は可能群に比べ,有意に歩行能力が低かった.〔結語〕開眼片脚起立時間およびTUGは歩行能力の低下を反映する簡便な評価項目であることが示された.さらに,開眼片脚起立時間15秒を境界とする評価は,歩行能力低下を見つけ出す臨床的意義があることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.26.619