脊柱後彎が椅子上安楽座位における臀部ずれ力に及ぼす影響

〔目的〕脊柱後彎が椅子上安楽座位における臀部ずれ力に及ぼす影響を検討すること.〔対象〕某老人保健施設に入所していて円背姿勢を呈する高齢者10名と健常成人11名とした.〔方法〕臀部ずれ力と座位姿勢の状態を示す項目を円背高齢者と健常成人とで比較し,これらの測定値間の関係を分析した.〔結果〕臀部ずれ力は,脊柱後彎変形のない健常若年者(9.5±0.7[%BW])よりも円背姿勢を呈する高齢者(8.4±1.4[%BW])は有意に低値を示した.〔結論〕脊柱後彎が大きい高齢者は脊柱後彎の少ない健常成人と比較して,椅子上安楽座位における臀部ずれ力は少なくなる可能性が示唆された....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法科学 2011, Vol.26(3), pp.441-445
Hauptverfasser: 小原, 謙一, 渡邉, 進, 藤田, 大介, 江口, 淳子, 新小田, 幸一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕脊柱後彎が椅子上安楽座位における臀部ずれ力に及ぼす影響を検討すること.〔対象〕某老人保健施設に入所していて円背姿勢を呈する高齢者10名と健常成人11名とした.〔方法〕臀部ずれ力と座位姿勢の状態を示す項目を円背高齢者と健常成人とで比較し,これらの測定値間の関係を分析した.〔結果〕臀部ずれ力は,脊柱後彎変形のない健常若年者(9.5±0.7[%BW])よりも円背姿勢を呈する高齢者(8.4±1.4[%BW])は有意に低値を示した.〔結論〕脊柱後彎が大きい高齢者は脊柱後彎の少ない健常成人と比較して,椅子上安楽座位における臀部ずれ力は少なくなる可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.26.441