頸髄損傷患者におけるバクロフェン髄腔内投与療法の経過

〔目的〕バクロフェン髄腔内投与療法前後における頸髄損傷患者の理学療法から,バクロフェン髄腔内投与療法後の治療効果について検討した。〔経過報告〕バクロフェン投与前の痙縮は,平均Ashworth scaleで3.0であり,ベッド・車椅子間の移乗動作は,Functional Independence Measure(FIM)にて5点であった。転倒はベッド・車椅子間の移乗動作中に3回/月発生した。バクロフェン投与2ヶ月後の痙縮は 平均Ashworth scaleで2.0に軽減し,FIMにて6点となり,転倒は退院まで認めなかった。〔結語〕本症例では,バクロフェン髄腔内投与療法によって痙縮が軽減され,移乗...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2010, Vol.25(4), pp.641-644
Hauptverfasser: 吉村, 晋, 吉本, 好延, 堅田, 裕次, 浜岡, 克伺, 大山, 幸綱, 梶谷, 充
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕バクロフェン髄腔内投与療法前後における頸髄損傷患者の理学療法から,バクロフェン髄腔内投与療法後の治療効果について検討した。〔経過報告〕バクロフェン投与前の痙縮は,平均Ashworth scaleで3.0であり,ベッド・車椅子間の移乗動作は,Functional Independence Measure(FIM)にて5点であった。転倒はベッド・車椅子間の移乗動作中に3回/月発生した。バクロフェン投与2ヶ月後の痙縮は 平均Ashworth scaleで2.0に軽減し,FIMにて6点となり,転倒は退院まで認めなかった。〔結語〕本症例では,バクロフェン髄腔内投与療法によって痙縮が軽減され,移乗動作能力の向上に繋がった。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.641