大腿四頭筋に対する電気的遠心性収縮の筋力増強効果に関する研究

〔目的〕筋力増強を目的とする筋への電気刺激と,同時にその拮抗筋の求心性収縮により生じる遠心性収縮を利用した筋力増強法の効果について,大腿四頭筋を対象に検討することである。〔対象〕健常成人20名を対象とした。〔方法〕低周波電気刺激を内側広筋,大腿直筋,外側広筋に与え,膝関節の屈曲運動によって生じる遠心性収縮を利用した筋力トレーニングを20分間/回,週3回,4週間行った。測定項目を大腿四頭筋力と大腿周囲径とし,トレーニング前,2および4週間後に測定した。〔結果〕大腿四頭筋力は2週間後に22.9%,4週間後に44.3%に増加し,大腿周囲径は4週間後に有意に増加した。〔結語〕本法は関節運動を利用した筋...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法科学 2010, Vol.25(3), pp.333-336
Hauptverfasser: 河戸, 誠司, 千住, 秀明, 濱出, 茂治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕筋力増強を目的とする筋への電気刺激と,同時にその拮抗筋の求心性収縮により生じる遠心性収縮を利用した筋力増強法の効果について,大腿四頭筋を対象に検討することである。〔対象〕健常成人20名を対象とした。〔方法〕低周波電気刺激を内側広筋,大腿直筋,外側広筋に与え,膝関節の屈曲運動によって生じる遠心性収縮を利用した筋力トレーニングを20分間/回,週3回,4週間行った。測定項目を大腿四頭筋力と大腿周囲径とし,トレーニング前,2および4週間後に測定した。〔結果〕大腿四頭筋力は2週間後に22.9%,4週間後に44.3%に増加し,大腿周囲径は4週間後に有意に増加した。〔結語〕本法は関節運動を利用した筋力増強法であり,簡便な電気刺激装置を用いているため臨床の理学療法に幅広く利用可能と考えられた。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.333